2009年10月11日
制作途中

新作、ほぼできました〜。新しいシリーズのメインのネックレスとイヤリングです。
華奢でごつくてボリュームのあるもの(どんなんだ?)を作りたかったので華奢でごつくてボリュームありです^^;
あとは写真をとるのみ・・・なのですがこれが大問題!大の苦手なのでありますねSSというものが。考えるだけでうんざりしてきまする。
上手にカシャっとやってしまえばあとはまた楽しい看板作り。この作業は大好きなのですが問題はこのカシャっなのです。
あ〜あ...やだなー。しかしこの関門を突破しない限り前に進めません><。なのでイヤなことには立ち向かわない主義のわたくしは自分だけでつけて喜んでおります。
早くなんとかしなくちゃ。みなさましばしのお待ちを〜。
ところでアトリエ(スカイにあります)で作業しているときは、ちらちら動くものがあると気が散るのでミニマップもレーダーみたいなものも消してしまいます。で、チェーンの一部分などを出来うる限りの拡大にしていろんな方向からカメラをまわしてみているときに、ふと視界の斜め上に黒いものが。
な、なんだ?とあらためて見直すと(こういう時って、くらっとめまいみたいになりませんか?笑)我がアトリエのすぐそばに巨大な黒丸が浮かんでいて、その上に男の人が一人仁王立ちになっているのです。びっくりぎょーてん!こわかったー。
なんだかこっちを見ているような気がして、気になって気になって集中できません><。せめて向うむいててくれないかな〜
我がアトリエはものづくりにとても理解のある方にお借りしているのですが、質実剛健、シンプルイズベスト〜で床しかありません。
壁も屋根もないので他から丸見えあるね^^;。しかし雨ふるわけでなし、風が吹いて書類が飛んでっちゃうわけでもないので床一枚で十分だったのでありますが、こうなるとちょっと気になります〜。
と、ここまでが昨日の話。今日も黒丸君は浮かんでおります。仁王さんがいないだけまだましだけど。^^;
2009年07月31日
再び・素材について

↑ツーショットであります。わはは
KAZEの島&SOLAの島のオーナー、イチローさんと少しだけお話する機会にめぐまれました。お忙しい方なのでなかなかゆっくりお話を伺うことができないのが残念なのですが、RLでもSLでもアルキテッドとしてご活躍なさっていらっしゃいます。
彼が今手がけているジャパンリゾートのリニューアルではあちこちにスカルプで作ったオブジェクトが使われています。「最近、スカルプの研究を始めたのです」と仰っていました。イチローさんにとっては新しい素材(資材?)として興味はつきないらしく、わたくしの作品に使っているスカルプ製の素材についてどういうふうに作っているのかお尋ねになられました。
わたくしはスカルプの制作はできません。ですのでリンデンがデフォルトで用意してくれたものをおとなしく使っております^^;
それとは別に、作品のメインにつかうダイヤモンドはグラフィックデザイナーの友人に依頼して特注で作っていただきました。そのダイヤを使ったときにはPOPにクレジットをいれていますので作家の名前がご覧になれるかと思います。
考え方は人それぞれですが、わたくしはRLでもインワールドでも同じスタンスでのもの作りをしたいと思っております。RLで使用する素材としてのクリスタル(インワールドではダイヤモンド)は例えばズワロブスキで仕入れたりします。
つまりインワールドでスカルプの制作から始めるということは、RLでダイヤの原石をブリリアンカットに研磨するところから始めるのと同じことのように思われ、わたくしにとってそこまでの必要性を感じることが出来ません。
もちろんそれが出来ればもっと楽しいのでしょうけれど、今のところはそれよりも、一つでも多くのネックレスをデザインすることの方に時間をかけたいと思うのであります。
だがしかし、う〜ん・・・。考えてみればRLでチェーンはチェーンやさんに発注するなあ。インワールドではわっかの一つずつから作りますねー。プリムをあれこれ工夫する楽しさもSLならではのおもしろさですよね。つまりあれです^^;スカルプまでは時間的にも技術的にも手が届かないと云ったところが正直なとこですかな。
RLではモードの流れとして、装飾品はどんどん大きくなってきています。アクセサリーパーツも大きいものが主流になってきていて、すべてにガラスビーズやクリスタルを使用するととても重くなってしまう。そこでプラスティックやアクリルが再び注目されています。
しかし重さとプライスを軽減するだけの代用品としての扱いではなく、プラスティックや樹脂だからこそ表現できる質感などがとてもおもしろく、最近かなりの割合で使っています。
わたくしのいるところは宝石貴金属ではなくいわゆるジャンクジュエリーの世界なのですが、そのなかでもプラスティックなどは軽視されていました。でもそう云う常識にとらわれるのはいけませんね。面白いものをたくさん見逃してしまう。
さて今回も、とりとめのないお話になってしまいました。それだけ素材というものがわたくしにとって大きくてむずかしくてありとあらゆる問題を投げかけてくるものなのだということです。むずかし〜><;
2009年06月10日
時差について

制作に飽きたので(飽きてばっかり〜^^;)気分転換にお勉強でもしようと本を読んでいたら、面白い箇所があったので抜粋します。
著者はフィレンツェ在住の日本人でジュエリーの職人さん。制作に関してのあれこれが大変興味深い本です。
宝石の光の屈折率から話が脱線するところです。
「物質の中では真空よりも光の速度が落ちる。真空における光の速度は秒速30万キロメートルなのに対し、例えばダイヤモンドの中では秒速24万キロメートル。ダイヤモンドの中には違う時間があり、ダイヤが出来るためには気が遠くなるほどの時間が必要なのだが、中と外では何百年か何千年かの時差があるということだ。」(伊東史子著)
どうです。ロマンチックでしょー^^。人がダイヤモンドに魅せられるのはキラキラの中にたくさんの時と別の世界がつまっているからなんですねー。
と、からんが言うと、こんなにつまんない話になってしまいます><;
2009年06月01日
素材について

インワールドでのもの作りは、たとえば立方体をREZすることから始まるわけですが、デフォルトではベニヤ板のようににみえるテクスチャーになっています。ひとつの木の箱ですね。
この木の箱の形を変え、テクスチャーを張り替えることによってそれがお洋服になったり靴になったり、ひこーきになったりしていくわけです。なんでもありなのだ。ということは「なんでもない」とほぼ同義語といえます。
こんなことは聡明な先輩諸氏からはなにをいまさらと笑われそうですが、わたくしなどは「なんでもありはなんでもないわけかー、
うーむ深いである〜」と感心してしまうのであります。
どなたかが「壮大なるごっこ遊び」と仰っていましたが、まさにそのとおりです。
しかし考えてみれば、絵画の歴史もこれとよく似ていてカンバスに描かれた「壮大なるごっこ遊び」に人は価値を見いだしていくわけです。
中世の二次元的表現方法から発展して遠近法が確立されたころの人達って、きっと今の私達のように夢中になって何かを作ったり、描いたり、論じたりしていたんだろうなあって思うとなんだか楽しくなってきます。革命的なことでしたものね。
そう考えてみれば、少し気が楽になってきますが、インワールドでは立体的に見えても本物そっくりにみえてもおおもとは「木の箱」であるし、その「木の箱」も「木の箱」ではないのです。
それでも私達はおおまじめに真珠の質感を求め、ダイヤのきらめきを工夫し、ウールの、シルクの、デニムの表現を追い求めてやまない。もちろん建築素材や、自然素材の表現の工夫もみなおなじです。
これは、たんなる遊びやビジネスの域をこえて美術史の大きな流れの中に場所を定めてゆくような気がします。何百年かたったあとで
「21世紀初頭の美術」として今私達がみんなで作っているSLという作品の価値が評価されたとしたら、こんなに楽しいことはありませんね。
って、考えすぎかしらん^^;
本当はSL内とRLでの素材の違いについて、ばくぜんと感じていることを書きたかったのですが話がそれてしまいました。^^;
ですので、それはまた今度。
注:写真と本文とは関係ありません^^;何でグラスがふたつ〜〜〜?
注:タイトルと本文もあんまり関係なくなっちゃいましたー。アシカラズ^^