2009年06月01日
素材について

インワールドでのもの作りは、たとえば立方体をREZすることから始まるわけですが、デフォルトではベニヤ板のようににみえるテクスチャーになっています。ひとつの木の箱ですね。
この木の箱の形を変え、テクスチャーを張り替えることによってそれがお洋服になったり靴になったり、ひこーきになったりしていくわけです。なんでもありなのだ。ということは「なんでもない」とほぼ同義語といえます。
こんなことは聡明な先輩諸氏からはなにをいまさらと笑われそうですが、わたくしなどは「なんでもありはなんでもないわけかー、
うーむ深いである〜」と感心してしまうのであります。
どなたかが「壮大なるごっこ遊び」と仰っていましたが、まさにそのとおりです。
しかし考えてみれば、絵画の歴史もこれとよく似ていてカンバスに描かれた「壮大なるごっこ遊び」に人は価値を見いだしていくわけです。
中世の二次元的表現方法から発展して遠近法が確立されたころの人達って、きっと今の私達のように夢中になって何かを作ったり、描いたり、論じたりしていたんだろうなあって思うとなんだか楽しくなってきます。革命的なことでしたものね。
そう考えてみれば、少し気が楽になってきますが、インワールドでは立体的に見えても本物そっくりにみえてもおおもとは「木の箱」であるし、その「木の箱」も「木の箱」ではないのです。
それでも私達はおおまじめに真珠の質感を求め、ダイヤのきらめきを工夫し、ウールの、シルクの、デニムの表現を追い求めてやまない。もちろん建築素材や、自然素材の表現の工夫もみなおなじです。
これは、たんなる遊びやビジネスの域をこえて美術史の大きな流れの中に場所を定めてゆくような気がします。何百年かたったあとで
「21世紀初頭の美術」として今私達がみんなで作っているSLという作品の価値が評価されたとしたら、こんなに楽しいことはありませんね。
って、考えすぎかしらん^^;
本当はSL内とRLでの素材の違いについて、ばくぜんと感じていることを書きたかったのですが話がそれてしまいました。^^;
ですので、それはまた今度。
注:写真と本文とは関係ありません^^;何でグラスがふたつ〜〜〜?
注:タイトルと本文もあんまり関係なくなっちゃいましたー。アシカラズ^^
Posted by caran at 04:16│Comments(0)
│ものづくり
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